東北紀行 (39頁)
東北地方の主に内陸部の土地々の観光、温泉、歴史を巡ってます。
( 「日本周遊紀行」の続編)
平成年22年(2010年)10月秋季
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 東北紀行(75)尾花沢 「花笠音頭」   、




花笠音頭』 山形県民謡

目出度目出度の 若松様よ
枝も チョイチョイ
栄えて葉も茂る
ハァ ヤッショマカショ

花の山形 紅葉の天童 
雪をながむる 尾花沢 
アーヤッショウマカショ

揃ろた揃ろたよ 笠踊り揃ろた
秋の チョイチョイ
出穂よりまだ揃ろた
ハァ ヤッショマカショ

おらが在所ヘ 来てみてしゃんせ
米の チョイチョイ
なる木がおじぎする
ハァ ヤッショマカショ


ご存知、「花笠音頭」で歌われている尾花沢は、この歌の発祥地らしい。

市街地の東の地に人工湖でもある美しい「徳良湖」というのがある。 
大正時代にこの池を造作するための大規模な土木工事(灌漑用用水池工事)が行われ、その際に唄われた土搗き唄が「花笠音頭」の発祥とされている。 
そして、音頭に合わせて踊る「花笠踊り」は、工夫たちが「日よけ、雨よけ」のために被っていた笠を利用し、当時の作業の様子を取り入れたものといわれる。



この徳良湖の先、尾花沢市街地の東南凡そ5kmのところに「延沢」という丘陵地があり、延沢城という城跡がある。 
標高300mほどの丘陵の上に連郭式の山城があり、戦国期の天文年間に築かれたとされ代々「延沢氏」の居城となっていたという。 
因みに、この城跡は国の指定史跡でもあるらしい。

今にいたる尾花沢市の発展は、戦国時代に延沢氏という士族がこの地方を領し、併せて「延沢銀山」という銀鉱を開拓、産出し支配したことに始まるといわれる。 


延沢城から銀山までは真東の山中で、距離にして僅か5kmのところに位置している。
延沢銀山は、現在は「銀山温泉」という有名な温泉地となっているが、銀鉱山も往時を偲ばせる史跡が残されているという。 

そして、ご存知、銀山温泉は大正ロマンを引き立たせる木造の高層建物群が並ぶ優雅な地域で、温泉と併せて全国的にも有名になっている。 

無論、NHK朝の大河小説「おしん」でこの地が登場したことにもよるが。

次回、 「銀山温泉



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 東北紀行(76)銀山温泉 「銀山温泉」    ,


これから、その銀山温泉へ向かう。
国道347号線、通称、母袋街道といって10km程度行くと鍋越峠というのがあり、ここを超えるとそこはもう宮城県である。 
奥羽山脈を超える鍋越峠は古代から開けた道で、出羽の国から陸奥国へ通じる官道でもあったらしい。 
無論、出羽の国の延沢銀山で採取された銀塊を峠を越えて陸奥の国へ運ぶための主要道路であった。


この街道から標識に従って右方向の銀山方面へと車を進める。
周辺はこの一年の収穫、稲刈りも終わって、農家の人たちはノンビリ、ゆったり過ごすのであろうか・・?、辺りの風景もそれらしく見受けられるので不思議だ。

人っ気の無い、庄内地方の長閑な田園の風光が暫く続き、そして山間(やまあい)に入ってきてからも何も変わらず、銀山温泉という著名な温泉地らしい雰囲気は全く無い。 

車のCDが鳴らす落語が、つい最近録音作成した馬生(金原亭馬生)の「目黒のさんま」を語っていて、間もなく終盤の下げ落ちにかかる“秋刀魚は目黒に限る・・・、”というところであった。
今頃は、秋刀魚が”旬”で、油が乗ってて一番美味しい時節でもある。

耳は落語のほうだが、目はやや不安な面持ちで前方を見据える。
進むうち銀山スキー場や銀山ダムの標識が現れた直後に大きな看板が立っていて左折するように指示されている。 
左折しながら下ってゆくと、先ず、銀山駐車場や和風調の立派な「銀山荘」が左に現われてきた。 
そして、果たして先方下部に川を挟んだ趣のある温泉街が見渡せた。
道は更に下っていって銀山川の橋のたもとへ達し、橋の欄干には「白銀橋」と記されてあった。 
これより先は一般車は通行止めのようである。


橋の手前には少々の空地があって、そこがたまたま本日宿泊する「松本旅館」の駐車場で、とりあえずそこの車を寄せた。
宿は橋を渡った数件目で、早速、挨拶と受付を行う。 荷物は有難いことに宿の主人が一輪車で運んでくれる。 
尤も、車の進入ができないため当然の処置かもしれない。





 これより「進入禁止」のお札 



 温泉街ー1 



 温泉街−2



気が付けば、初めて銀山温泉に車で来たと思える観光客がこの先、車両通行止めになっている事を知らず、ここまで来てからUターンしている車の多い。

人気のある銀山温泉は見物客や日帰り入浴客が多いようで、ひどい時は列をなして車が来ていて、橋の袂はUターン場と化して渋滞までしているようである。 
見かねた近所の店の店員が時折外に出ては、親切に交通整理や無料駐車場の場所の説明を行っている。
それにしても、観光地化している銀山温泉は駐車場の案内がどうも不適切のようだ。


因みに、各旅館には専用駐車場があるようだが、途中にあった銀山荘を除き、駐車場から旅館までは離れているようです。 
そのてん旅館松本は便利よく至近に車止めがあって有難い。

尚、日帰りの観光客は上の無料駐車場へ止めることになる。 
又、尾花沢市の銀山温泉と大石田町のJR大石田駅を結ぶ、同市のレトロ調ボンネットバスの路線バスが銀山線として1日数往復運行されているらしい。 

次回、銀山温泉 「松本旅館




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