東北紀行 (40頁)
東北地方の主に内陸部の土地々の観光、温泉、歴史を巡ってます。
( 「日本周遊紀行」の続編)
平成年22年(2010年)10月秋季
福島県⇒宮城⇒岩手県秋田県⇒山形


祝い・・!!、東北・平泉地方の歴史敵文化が2011年6月、
「世界文化遺産」に登録されました。


東北紀行2010


     詳細目次(2)        
小生の旅と山旅  日本周遊紀行  世界遺産と鎌倉・湘南  日本周遊ブログ  日本周遊写真集T


【本文関連情報




 東北紀行(77)銀山温泉 「松本旅館」   、




 銀山温泉 松本旅館1

 銀山温泉 松本旅館の客室

 銀山温泉 松本旅館の浴槽




白銀橋を渡ったすぐ右手に足湯があり、数人が湯に浸かって楽しんでいる。 
松本旅館は足湯のすぐ先にあった。

旅館はこの地区では珍しい鉄筋コンクリートの建物で、上階へはエレベーターが運んでくれる。 
決して広い部屋ではないが、小奇麗に整っている和室は清清しい感じであ、手ベランダの越しには銀山川を挟んだ銀山温泉特有の旅館街が見渡せる。 

なかなかの眺めであり、現在でも大正から昭和期にかけての造作されたという、三〜四階建ての木造旅館が並列に形成されていて往時の郷愁をさそう。



例によって到着後、一服のお茶を口にして早速、名物の温泉へ向かう。
玄関から奥へまっすぐ進んだところに男女別の内湯がある。 
浴室に入ると美しい木造浴室が出迎えてくれて床板,浴槽の縁,そして浴槽とどれも小奇麗にしてあり,そこに静かにお湯が注がれてサラサラとかけ流されている。

お湯は源泉をそのまま掛け流されていてかなり熱めであろうか、現在は貸し切状態なので長湯するつもりで少々水で温度を下げる。 
泉質はマイルドなやや硫黄臭をしているが、無色透明でサラリとしていて気持ちがいい。
露天風呂こそなかったが、貸切浴室の雰囲気で充分カバーできるであろう。



 銀山温泉 松本旅館の部屋での食事風景



さて、待望の食事である。 
和室の部屋出しで、落ち着いてゆっくりと食べられるのは有難い。 
メニューは川・山の物がふんだんにあり、味も良く、量的にも我々の年代には丁度いい按配である。 
ビールと熱燗二本でほろ酔い気分、女将さんも愛想良く結構々々である。

宿泊のランクによっては地元名産・尾花沢牛の陶板焼きなど追加されるらしい。
吾等年配者はこの程度で充分満足なのである。


銀山温泉:旅館・松本 
電話番号:0237-28-2021
所在地:〒999-4333 山形県尾花沢市銀山温泉


次回、「夜の温泉街



.
【本文関連情報




 東北紀行(78)銀山温泉 「夜の温泉街」  ,


さて、この後、食後のリラックスと酔い覚ましを兼ねて、夜の温泉街へと繰り出す・・?、そんな大袈裟ではないが、フロントにて防寒コートを借りて見物に出かける。

旅館街の通りは石畳の歩道で、下駄履きで情緒よろしくカランコロンとそぞろ歩きで気分もあがる。 
今の時分は日帰りのお客も既にお帰りのようだし、宿泊客も夕食時で人通りも少ない。


松本旅館は温泉街のほぼ中心に位置しているようで、そのすぐ横には白く立ち上がる湯けむりが出ていて足湯・「和楽足湯(わらしゆ)」というらしい。
そして近くには「おしん」のポスターが掲げてある。




 温泉街入口にある「おしん」のポスター写真



NHK朝の連続ドラマ「おしん」は昭和58年4月から翌59年3月までの1年間放送され、 何と平均視聴率52%(関東地区)、最高視聴率62を記録したお化け番組といわれた。 
山形の寒村に生まれた「おしん」は幼くして奉公に出され、厳しい仕事に耐え、婚家でのいじめに耐え、幾多の困難にあいながらも持ち前の根性と機転で明治、大正、昭和と激動の時代を生き抜き、スーパーの経営者として成功するという内容であった。

銀山温泉は母親が芸者として出稼ぎに出た場所として登場するが、おしんが銀山温泉で働いている母親を訪ねた時、母親から買ってもらったのが「銀山こけし」であった。
銀山こけしは元より当地の名産品であったが、製作者はこの機会を記念に「おしんこけし」を作っているという。
尚、当地での撮影には、木造三階建てのレトロな旅館「小関館」や「能登屋」が使われたらしい。




 夜の銀山温泉街  


 温泉街2



和楽足湯」という足湯は今は誰も居ないが、腰を下ろして川の流れや景色を眺めながらゆっくりと会話を楽しめるようにと、ベンチの高さや位置に工夫が凝らされているようである。 
銀山温泉の源泉がそのままザブザブ流れ込んでいて、触るとやや熱目で冷えて疲れた脚には丁度良さそうである。
白銀橋を渡って向こう岸へ行くと、こちらは細い路地風になっていて実際に他の屋敷の軒下を通るようになる。


夜の帳(とばり)が静かに降りてくると川端のガス燈(・・?)が灯り、それが川面に映ってユラユラと揺れている。 
そして、併せるように川に面した宿という宿から白や黄色や明かりが申し合わせたように照り映える。 
これが町の通りを一段と明るく照らし、華やかにしてくれている。

人々は浴衣姿で下駄の音をカラコロと鳴らし、川のせせらぎ音が一層、旅心を引き立てる。 

何とも贅沢な時を過ごしているようだ・・!。

次回、「温泉街の鏝絵




【本文関連情報




     詳細目次(2)        
小生の旅と山旅  日本周遊紀行  世界遺産と鎌倉・湘南  日本周遊ブログ  日本周遊写真集T
日本周遊紀行:詳細目次
詳細目次(東日本)  信越・東北西沿岸 北海道T、世界遺産:知床 北海道U 東北・東沿岸 関東沿岸
詳細目次(西日本)  鎌倉・湘南 東海 近畿 四国 山陽 九州(北、西) 九州(南) 九州(東)  沖縄  
               山陰・北近畿  
北陸  世界遺産:紀伊熊野 石見銀山
【旅のリンク集】
旅の紀行・記録集
山の紀行・記録集 山のエッセイ
「旅行リスト」
日本周遊紀行「東日本編」
日本周遊紀行「西日本編」
日本周遊紀行 (別URLです)

【日本の世界遺産紀行】 
北海道・知床  
白神山地 
紀伊山地の霊場と参詣道 
安芸の宮島・厳島神社  
石見銀山遺跡とその文化的景観 

ハワイ旅行2007
九州旅行2008
東北紀行2010
沖縄旅行2008
北海道道北旅行
北海道旅行2005
南紀旅行2002

古都鎌倉紀行
「山行リスト」 

立山、剣(天の記)(1971年)
白馬連峰登頂記(2004・8月)
北ア・槍−穂高(1968年)
上高地・明神(2008年)
南ア・北岳(1969年)
八ヶ岳(1966年)
八ヶ岳越年登山(1969年)
谷川岳(1967年)
尾瀬紀行(1973年)
丹沢山(1969年)
西丹沢・大室山(1969年)
西丹沢・檜洞丸(1970年)
丹沢、山迷記(1970年)
奥秩父・金峰山(1972年)
「上高地雑感」
「上越国境・谷川岳」
「丹沢山塊」
「大菩薩峠」
 


スキーの記録  
「スキー履歴」




inserted by FC2 system